IDaaS導入でのID管理とは
IDaaS導入によるID管理では、シングルサインオンによる利便性や業務効率の向上が良く話題として取り上げられますが、実はこれはもっと大きな視点で捉えるべき問題なのです。
それは結局のところコンピューターを利用した仕事の進め方全体に関係してきます。
これまでは、企業での仕事はオフィス内から社内サーバーで行われており、そのサーバーのセキュリティを確保することが重要でした、ファイアーウォールはその一つです。
そして、基本的に社内サーバーにアクセスできるのはその会社の社員に限られていました。
ところが今ではこの仕事の進め方が大きく変化しつつあります。
リモートワークの進展により、社外からアクセスする社員も増えてきました。
一方ではクラウド上のサーバーで仕事を進めることも多くなり、仕事が社内サーバーだけで完結するものでもなくなってきました。
こうなってくると、企業は社内サーバーをファイアーウォールで守っていれば済む訳ではありません。
注目すべき切り口はサーバーではなくて各社員が持つIDとなり、誰がどのようなデバイスを用いてどのネットワークからアクセスしているのか、そしてそれを会社のポリシーとして認めるかどうかの管理がより重要となってきています。
従来型の管理ではこれが困難か、実現可能としても個々に設定しなければならず非常に労力を要するものでしたが、IDaaSを導入することでこのようなID管理が行えるようになるというのがより大きな視点でのメリットになります。